「高校生って起業できるの?」
「高校生が会社を作るには親の同意が要る?」
「高校生が起業して成功した事例を知りたい」
このような悩みを抱えていませんか。
結論、高校生でも起業できます。
当記事では、高校生が起業するために知っておきたいことと、女子高生社長の成功例を紹介します。
高校生が起業するには?知っておくべき3つの注意点
高校生が起業するために知っておくべき3つの注意点をお話しします。
- 親の同意が必要
- 学業との両立が可能か
- 資金調達が難しい
それぞれ見ていきます。
注意点1.親の同意が必要
高校生が会社を起こして起業するには、親の同意が必須です。
民法第5条で、未成年者が定款認証や会社登記といった法律行為をおこなうには親権者の同意が必要であると定められているため、1人で会社設立はできません。
高校生のうちに法人を設立したいなら、具体的な事業プランを立てて親を説得しましょう。
ただし、開業届の提出に年齢制限はないので、個人事業主としてなら親の同意がなくても起業できます。
注意点2.学業との両立が可能か
高校生が起業するには、学業と事業を両立できるか考える必要があります。
新規事業に取り組みつつ学校の成績もキープするのはかなり困難です。
起業したせいで学校の成績が下がったら、学生の本分として勉強に集中してほしい親に、事業を中断するよう説得される恐れがあります。
事業と学業の両立ができるように計画を立てましょう。
注意点3.資金調達が難しい
高校生には起業するためのまとまったお金が手元にないケースがほとんどで、資金調達も難しいです。
そのため、店舗経営等、多額の資金が必要な事業をはじめるのは現実的ではありません。
高校生で会社の社長になることに憧れている方は、まずは少額投資ではじめられる事業に取り組んでお金を稼ぎ、それを元手に大きな事業をはじめましょう。
最初からお金をかけすぎないことで、万が一挫折しても痛手が少なくて済みます。
起業して成功する高校生には3つの特徴がある
起業して成功する高校生には3つの特徴があります。
- 早い段階で行動している
- 高校生の強みを把握して活かしている
- スモールスタートして事業を育てている
具体的に説明します。
特徴1.早い段階で行動している
起業して成功する高校生は早い段階で行動しているという特徴があります。
つまり、高校生になってから起業に興味を持った人ではなく、中学生のうちから事業の構想を考えている人が高校生のうちに成功しているということです。
たとえば、中学校で部活に入らず放課後にSNS運用をしていた人が、高校生になってからノウハウを活かしてSNS運用代行の会社を立ち上げると、若手起業家と呼ばれます。
このように、高校生で起業して成功している人は、実は早い段階で行動していて高校生になって開花したパターンが多いです。
特徴2.高校生の強みを把握して活かしている
高校生で起業する人は、高校生である強みを活かして成功しています。
具体的には、高校生をターゲットに事業を展開したり、高校生であることを売りにして仕事をもらったりできます。
たとえば、女子高生向けのスマホアプリをリリースするなら、大企業の担当者より現役高校生のほうが、ターゲットニーズを拾いやすい分かなり有利です。
高校生である自分の強みを把握して存分に活用できれば、事業を成功へ導けます。
特徴3.スモールスタートして事業を育てている
スモールスタートして徐々に事業を育てるのも、成功する高校生起業家の特徴です。
パソコン1台でできる動画編集やブログから着手して、放課後の限られた時間を使ってコツコツ事業に取り組めば、少しずつ成功に近づけます。
事業が軌道に乗って収益が大きくなってきたら、親の同意を得て法人化すれば、高校生起業家になれます。
高校生起業家という肩書きに憧れていきなり会社設立を夢みる人もいますが、実際に高校生のうちに事業を成功させているのは毎日地道に事業に取り組んだ人たちです。
高校生が起業するにはビジネスコンテストの活用もあり
高校生が起業するには、ビジネスコンテストを活用する方法があります。
ビジネスコンテストとは公共団体や企業等が開催している、ビジネスアイデアを審査員の前でプレゼンするコンテストです。
ビジネスコンテストに出るメリットは以下のとおりです。
- 入賞すれば賞金がもらえて起業資金にできる
- 起業アイデアをブラッシュアップできる
- 審査員の目に止まれば起業支援が受けられる
- 人脈形成が期待できる
ここでは高校生だけが出られるビジネスコンテストを2つ紹介します。
- 高校生ビジネスプラン・グランプリ
- リアビズ高校生模擬起業グランプリ
順番に見ていきましょう。
高校生ビジネスプラン・グランプリ
高校生ビジネスプラン・グランプリは、日本政策金融公庫が主催しているビジネスコンテストです。
全国の高校生のビジネスプランを競うコンテストで、グランプリを取ると20万円の奨励金がもらえます。
若者の創業マインド向上を目的に掲げているこのコンテストは、これから起業したい高校生向けに、以下のような手厚いサポートをおこなっています。
- 日本公庫の職員が学校に来てビジネスプランの作成に力を貸してくれる「出張授業」(オンラインでも可)
- 応募されたすべてのプランにフィードバックを実施
起業家に融資をおこなっている機関の人から直接指導を受けられる機会はなかなかないため、起業してみたい高校生にはぜひおすすめしたいコンテストです。
リアビズ高校生模擬起業グランプリ
もう1つの高校生におすすめしたいビジネスコンテストは、金融知力普及協会が開催するリアビズ高校生模擬起業グランプリです。
同じ高校内で3〜10人の模擬企業を結成し、ネットショップを運営するための商品アイデアとビジネスプランを競います。
審査に合格したチームには30万円の開業資金が与えられ、期間限定ネットショップで商品販売・決算報告までおこなうので、かなりリアルな事業を体験できます。
ビジネスプランを発表するだけでなく、実際に取り組んでみたい方にぴったりな、実践形式のビジネスコンテストです。
【成功例】女性の高校生起業家が成功するために心がけたことは
かつて「女子高生社長」として大注目を集めた女性がいます。
彼女は女子高生社長としてスケジュール管理を徹底し、限られた時間を有効活用して学業と事業を両立してきました。
「学業をおろそかにするならば仕事は辞めなさい」という家庭の方針で、必死に学業と仕事を両立していたそうです。
毎朝7時に起きて学校に行き、夕方まで授業を受け、その後オフィスや提携先の企業に向かって打ち合わせをして、夜は会食というハードスケジュール。
未成年の労働時間は22時までという労働基準法もきっちり守って働き、学校も休まず通いました。
学業と仕事の両立は予想以上に大変だったけれど「仕事を辞めて普通の高校生として生きるほうが幸せか?」と考えた結果「楽に流されない」と覚悟を決めて突き進みました。
学生ということで舐められた悔しさをもエネルギーに変えてきた彼女だからこそ、10年経っても事業を続けられているのでしょう。
高校生ならではの強みを活かして起業するには?
高校生で起業したいなら、高校生ならではの視点で世の中にどんな価値を提供できるか考えて事業にするのが一番です。
高校生で事業をやっている人は全国的に見ても少ないため、その希少価値の高さも武器になります。
学業と事業の両立は半端な覚悟ではできませんが、起業した経験は人生において決して無駄にはなりません。
まずはスモールスタートで起業してみたくなった方は、次の記事で現実的な起業方法をお伝えしているので見てみてください。
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